関節が「ポキッ」と鳴るのは何が起きているのか?

2025年08月15日 15:40

こんにちは、成田治療院です。
施術をしていると、患者さんからこんな質問をいただくことがあります。

「肩や首を動かすとポキッと鳴るけど、大丈夫?」
「指を鳴らすクセがあるけど、関節に悪いの?」

この「ポキッ」という音、実は骨がこすれて鳴っているわけではありません。
今回は、関節の音の正体を西洋医学の視点からご説明します。



音の正体は「気泡のはじける音」

関節は関節包という袋に包まれ、中には「関節液(滑液)」が入っています。
この関節液は、関節の動きをなめらかにする潤滑油の役割を持ちます。

関節を急に伸ばしたり動かしたりすると、関節内の圧力が一時的に下がります。
そのとき、関節液の中に溶けていたガス(主に二酸化炭素)が気泡になり、その気泡がはじける音が「ポキッ」の正体です。
これをキャビテーション現象と呼びます。



鳴らしても大丈夫?
• 痛みや腫れがない場合
音がしても関節や軟骨に直接ダメージを与えているわけではないので、基本的には心配いりません。
• 痛みや違和感がある場合
炎症や軟骨のすり減り、靭帯の損傷などが関係している可能性があります。
この場合は放置せず、医療機関や治療院に相談しましょう。



クセで鳴らすのは控えめに

関節を意図的に頻繁に鳴らすクセは、靭帯を緩める可能性があり、長期的には関節の安定性を損なうことがあります。
特に指や首を無理にひねって鳴らすのは避けたほうが安心です。



まとめ

関節の「ポキッ」という音は、多くの場合ガスのはじける音で、痛みがなければ大きな問題はありません。
ただし、音と一緒に痛みや腫れ、動かしづらさがあるときは要注意です。
気になる症状があれば、早めのチェックをおすすめします。

成田治療院では、関節の可動域や動きのクセも含めて施術・アドバイスを行っています。
「音が気になる」という方も、お気軽にご相談ください。

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