秋の乾燥と誤嚥性肺炎 ― 高齢者が注意すべき呼吸器トラブルと予防法

2025年08月24日 07:24

こんにちは、成田治療院です。
秋から冬にかけて空気が乾燥し、体調を崩す方が増えてきます。
特に高齢者にとって注意したいのが誤嚥性肺炎です。

誤嚥性肺炎は「食べ物や飲み物、唾液が気管に入ってしまい、細菌が肺に炎症を起こす」ことで発症します。乾燥によって喉や気管の防御機能が弱まるため、秋口から増える傾向があります。



なぜ秋の乾燥で誤嚥性肺炎が増えるのか?
• 粘膜の乾燥
のどや気道の粘膜が乾燥すると、細菌や異物を排除する働きが弱まります。
• 飲み込み機能(嚥下力)の低下
加齢によって嚥下機能が衰えると、食べ物や唾液が誤って気管に入りやすくなります。
• 免疫力の低下
季節の変わり目は体調を崩しやすく、免疫力が落ちることで肺炎のリスクも高まります。



高齢者に多い症状と初期サイン
• 食事中によくむせる
• 食後に咳込みやすい
• 痰が増える、声がかすれる
• 微熱が続く

これらは誤嚥性肺炎の初期のサインかもしれません。



自宅でできる予防法
• 室内の加湿と水分補給
湿度50〜60%を目安に加湿し、喉を潤すことが大切です。
• 軽い嚥下体操と口腔ケア
「あ・い・う・え・お」と大きく口を動かす体操や、毎日の歯磨きで口腔内を清潔に保ちましょう。
• 食事中の姿勢
椅子に深く腰掛け、顎を引いてゆっくり飲み込むよう意識すると誤嚥を防ぎやすくなります。



医療機関へ相談すべきサイン
• 繰り返す発熱や咳
• 痰に血が混じる
• 強い呼吸困難

こうした症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。



まとめ

秋の乾燥は高齢者の呼吸器トラブルを招きやすく、誤嚥性肺炎のリスクを高めます。
加湿・水分補給・嚥下体操など、日常の小さな工夫で大きな予防につながります。
成田市・富里市・酒々井町・栄町・佐倉市・八街市にお住まいの皆さまも、秋冬を元気に過ごせるように、ぜひ今日から実践してみてください。

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