高齢者の転倒予防と骨粗鬆症対策 ― 西洋医学で学ぶ健康寿命の守り方

2025年09月04日 06:57

こんにちは、成田治療院です。
訪問マッサージの現場でも「ちょっとした段差でつまずいた」「転んで骨折してから動けなくなった」という声を多く聞きます。
高齢者にとって転倒は大きなリスクであり、寝たきりや生活の質の低下につながることもあります。ここでは西洋医学の視点から転倒予防と骨粗鬆症対策について解説します。



高齢者に転倒が多い理由
• 筋力とバランス機能の低下
加齢とともに下肢の筋肉量が減少し、踏ん張る力やバランス感覚が衰えます。
• 骨粗鬆症による骨の脆さ
骨密度が低下すると、軽い転倒でも骨折につながるリスクが高まります。
• 環境要因
家の段差、暗い照明、滑りやすい床なども大きな転倒リスクになります。



転倒がもたらす健康への影響
• 大腿骨骨折などによる長期入院
• 寝たきりや認知症の進行
• 自立した生活の喪失

転倒は単なるケガにとどまらず、生活そのものに影響を及ぼします。



ご家庭でできる転倒予防
• 室内環境の整備
段差をなくし、廊下や階段に手すりを設置。夜間は足元を照らすライトも有効です。
• 簡単な運動習慣
椅子に座って足を上げ下げする運動や、かかと上げ運動は脚力維持に役立ちます。
• 靴選び
滑りにくい靴底でサイズの合った靴を履くことが大切です。



骨粗鬆症対策
• カルシウム・ビタミンDの摂取
牛乳・小魚・きのこ類など、骨を強くする栄養を意識しましょう。
• 日光浴
ビタミンDを体内で作るために、1日15分程度の日光浴がおすすめです。
• 定期的な骨密度検査
骨粗鬆症の早期発見と治療で、骨折リスクを減らすことができます。



医療機関に相談すべきサイン
• 度重なる転倒やふらつき
• 身長が急に縮んだ(圧迫骨折の可能性)
• 強い腰痛や背中の痛みが続く

こうした場合は整形外科での検査や治療を検討してください。



まとめ

高齢者の転倒予防と骨粗鬆症対策は、健康寿命を守るために欠かせません。
筋力維持・環境整備・栄養管理を日常生活に取り入れることで、転倒のリスクは大きく減らせます。
成田市・富里市・酒々井町・栄町・佐倉市・八街市にお住まいの皆さまも、今日からできる工夫で安心した生活を送りましょう。

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